Nikki
-
September 18, 2026
エットレ・ソットサス −魔法がはじまるとき、デザインは生まれる−
ピカソがボヘミアンならエットレ・ソットサスはノマド。仕事としてデザインをするデザイナー。
そのソットサスは産業のためにはデザインはしないと言う。
市場主導型の消費主義的で過度な物質的な合理主義、機能主義である産業社会に抗っていた。
そんな資本主義のアンチテーゼとしてソットサスは「魔法」と言う言葉を使った。
デザインは人々のより明るく幸せに満ちた生活のためにするもので、そのためにはデザインに合理性や機能性を凌駕する「ときめき」を吹き込まなければならない。つまり「魔法」をかける必要があるということだろう。
「魔法」とは妖しい呪術の類いではなく、人を含めた自然の力を制御するある種の科学、あるいは技術であると説明する。
資本主義がもたらす市場経済の呪縛により、人々は精神を病んでおり、これを治癒するために、理性で捉えることができない本来の人間の感性を取り戻す「魔法」が必要であると。
エットレ・ソットサス
−魔法がはじまるとき、デザインは生まれる−
東京・京橋のARTIZON MUSEUMで10月4日まで。





Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 18, 2026
ロン・ミュエク
ロン・ミュエクの作品は一見不気味である。
ジークムント・フロイトは精神科医のイェンチュの言葉を引用して、不気味とは生きていると思われるものに本当に生命があるのかどうか疑わしい状態、もしくは物体であるにもかかわらず生きているように見えるものだという。
人間はもはや人間の代替品として、ほぼ人間と同一化した人型ロボットアンドロイドの開発に躍起になっているが、そのほぼ人間が人間とって最も不気味であるというパラドックスは興味深い。
しかしながらミュエクの作品はこの不気味さだけが鑑賞後の体験として残るものではない。
煩悶や厭世など否定的で複層的な感情も最終的には肯定的に受容してしまい、共感的な作品体験へと導いてくれるのである。
もっとも人間の情動なんてジレンマや矛盾のオンパレードではないか。
テクノロジーの進歩とそれを信じ過ぎる人間によって、人間の本質であるパラドックスが人間自身から許容されないという摩訶不思議な時代になっている今日、ミュエクの作品は物体があまりにも人間に似過ぎるという不気味さによって、逆に私たちに人間のアイデンティティを覚醒させてくれる。
9月23日まで六本木の森美術館で開催中。








Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 4, 2026
ピカソとポールスミス
貧しくとも自由気ままに生きるボヘミアンだが、働き者。
ピカソが着るボーダーシャツにはそんなイメージ戦略が隠されていたとは。
いやでも実に響のよいセンテンス!





Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 3, 2026
杉本博司 絶滅写真
杉本博司の写真は、明解であり、実に難解だ。
美術はもとより古美術、歴史、古典、文学、建築、物理や化学や地学、時には数学的知見がつきまとうからだろう。
だからなのかそれらが持つ時間的記憶を写し出した現像はとても深遠だ。
ため息をつくような時間に耐えて生き残ったものこそ、真に美しいと言わんばかりに。




Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 2, 2026
徳島県上勝町
今回の旅の目的地は徳島市の南西約30キロにある上勝町。
幻の果実「柚香」、渓流の女王「アメゴ」や独特の風味を持つ「上勝阿波晩茶」、そして廃棄物ゼロを目指す「ゼロ・ウェイスト宣言」を日本で初めてしたことなどで有名な町。
いや、そうした町にある潜在的な価値を丁寧に発信して、つまりブランディングによって有名になった町と言った方がいいかもしれない。
それにしても青と緑のコントラストがとても美しい、明媚な町だ。





Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 2, 2026
大塚国際美術館
美術館の枠を超えて、まるでアミューズメントパーク。
陶板複製画の精巧さは秀逸であり、世界の名画を一堂に観覧できる立体的な教科書のよう。
ここで存在を知り、今後是非本物に触れて欲しい!



Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 1, 2026
Zero Waste Center
徳島県勝浦郡上勝町。世界的に注目を浴びているのがここゼロ・ウェイストセンター。
上勝町は2003年に日本で初めて廃棄物をゼロにする「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った自治体である。
経緯や成果についてはここでは割愛するが、注目すべきはアメリカの大学教授からの提唱により、すぐさま町議会が全会一致でゼロ・ウェイスト宣言を採択したこと。
ごみや廃棄物の問題はどこの自治体だってそれなりに抱えている。上勝町は購入した小型焼却炉でのトラブルがあったとはいえ、町を挙げて瞬時に採択したその判断力と団結力には目を見張るものがある。
そして見逃せないのが、その後のコミュニティ機能の構築と社会的啓蒙活動だ。その目玉となったのが、ゼロ・ウェイストを可視化させたこのゼロ・ウェイストセンターの建設である。
町民自らがごみを持ち込み13種類45項目に分別するといういわばごみステーションと、それを体験できる宿泊施設HOTEL WHYが併設されている。
建物も地場産はもちろん町民から譲り受けた古材、農機具や建具などの廃材をパッチワークのように当て嵌めて構成されている。町民がかつて使っていたもので組み立てられているから自然と町民には愛着が湧く。
こうした施設建設とこれまでの取り組みは世界的に注目され、国内外から視察者を迎える観光資源としても機能している。
そして、国内最初のゼロ・ウェイスト自治体という価値を国内外に発信し続けることで、町民に誇りと自信が芽生えたとのこと。
ブランディングの原子は内からの愛着と外からの信頼である。
上勝町はゼロ・ウェイストとともに完全にブランドになった。




Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 1, 2026
阿波踊り
40年ぶりの徳島。
徳島と言えば阿波踊り。本番はお盆に終わっていたけど、阿波おどり会館で運良く観ることができた。
阿波踊りはまさに阿呆と端正の真骨頂。
日本が誇る集団美の芸術である。


Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
September 1, 2026
鳴門の潮騒
月と太陽がもたらす宇宙の音。
もしくはイザナギとイザナミが日本を創り上げた国産みの証の音。

Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
-
August 31, 2026
「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」展
論理や理屈じゃなく、愉しい。
藤枝さんは遊びを仕事に、仕事を遊びに替えている。つまり遊び上手なのだ。だから見る側も楽しい。
作り手が楽しんで作ってないものを見る人が楽める訳がない。
そして楽しいことを仕事にしてる人は最強だ。
まさに、遊び上手に、シーズンオフはない。
高松市美術館にて9月23日まで。




Copyright(C) QUA DESIGN style. All rights reserved.
