西鉄
倉敷市児島の鉄骨製作会社「西鉄」のビジュアルデザイン。 鉄骨製作工場が適正な品質の建築鉄骨を生産・供給するために必要な品質管理能力と技術力を保有していることを発注者に証明する鉄骨製作工場認定制度で、国土交通大臣から上位から2番目のランクである「Hグレード工場」(県内で数社)に認定されたのを機に、さらなる信頼と技術の向上を目指してロゴマークなどビジュアルデザインを全面改訂。 ロゴマークはNISHITETSUの「N」と「T」をモチーフに鉄の加工(設計、組立、切断、溶接、塗装)工程をアルゴリズム的に表現。同時に企業理念である忍耐の「N」、丁寧、追求の「T」でもある。また工場グレードと鉄の断面であるH形鋼の「H」を表現。カラーは業務に対する信頼性と熱意を表した。 広報ビジュアルでは鉄の「美しさ」とその美しい鉄に挑む職人の「雄々しさ」に焦点をあてた。鉄が工場に鎮座している容姿は恍惚であり、厳かであり、猛々しくもあり、幻想的でもある。その鉄に人生を懸けている職人の姿もまた同様。これらは西鉄の大きな経営資源であり、アセット(財産、価値)となる。この日常的で潜在的な「美」と「雄」を可視化して社外に対してはもちろん、社内でも意識化して共有できるようポスター、パンフレットに展開した。 ポスターでは「聴鉄」という言葉を造った。これは禅の語であり、北大路魯山人絶筆の書である「聴雪」の如く、雪の音を心静かに聴くように、鉄という高度経済成長の賜物のようなけたたましい物質が、工場の一角に静謐に鎮座しているその気配や表情を感得してもらえるようあしらった。それは鉄と職人の間柄に存在する敬意であり、畏怖であり、叙情であり、交情であり・・・・。
















クライアント/株式会社西鉄
