QUA DESIGN style
喰切料理  八方

喰切料理 八方

「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」で2つ星を獲得した「喰切料理 八方」のビジュアルデザイン。様々な料理を口にし、舌の肥えつつある30代後半から40代の方たちにも味わってもらいたいという料理人歴40年になる大将・羽村氏の想いから、今回格調を感じさせながら若い世代にも訴求できるデザインが求められた。ちなみに喰切(くいきり)料理とは、一品ずつ料理が出され、出てくる料理は全て食べられる(残すところがない)ということで、主に関西地方で使われているようだ。 ロゴマークは見ての通り、実にシンプルに「八方」の八角形をモチーフ。周知の通り「八」は末広がりで縁起がよいとされており、仏教で仏の教えが八方へ広がり伝わることを表す数字であり、キリスト教では「復活」を連想させる数字として扱われていて、世俗と神の世界を結ぶ形とも言われている。また八角形は風水的に、東、北東、北、北西、南東、南、南西、西といった八方位を表しており、全方向から幸運とエネルギーを呼び込む形とされている。つまりお客を迎えるには最適の形であり、「八」という数字は古今東西、宗教を問わず縁起が良い数字なのだ。 一方B2サイズのポスターに用いた「一客一亭」。これは茶の湯で一人の客と亭主だけの茶事の様子を表現する言葉で、お客一人を丁寧にもてなすこと。これ以上削ぎ落せない茶の湯の究極、原点であり、主客が合一された相である。そして羽村氏の理念とも軌を一にする。

クライアント/本家八方